診療情報管理課

診療情報管理課は、診療情報を適切に管理・運用し、患者さまの診療支援に役立つ情報を提供する部署として、医事課病歴室を経て平成11年4月より独立して業務を開始いたしました。
「診療情報は、患者さまにとっては御自身の大切な情報であるという点で、また病院および医療従事者にとっては医療の質の向上と安全の確保のために、非常に重要な財産である。」という考えに基づき、診療情報の集積・管理には日々慎重かつ適切に業務を行うよう努めております。

当部署は、診療情報管理士3名で業務を行なっております。

主な業務として、
・診療記録の量的監査・質的監査
・DPC提出データの作成
・各種診療情報データの提供
・文書管理業務
・診療録開示
・全国がん登録・NCD(手術・治療情報)登録・JND・JOANR登録
・紙カルテ管理・手術動画管理
など小さい部署ながら幅広い業務を行なっております。

当院は診療録管理体制加算の施設基準を届け出ており、診療情報管理部門により診療記録が管理され、ICD(国際疾病分類)による疾病統計や退院時サマリーが適切に作成されていることが、DPC対象病院の基準を満たす要件にもなっております。

診療情報は、患者様にとって最重要の個人情報であると同時に、病院にとっても経営上・医療安全上、また医療の質向上のための重要な価値があります。診療情報を適切に管理・活用することを心掛けて日々業務を行なっております。

業務内容

1. 退院分入院診療録の回収・点検・製本作業
記載内容に不備はないか、記載者・実施者の署名はされているか、必要な用紙が抜けていないかなどを点検します。

2. 入院診療録の貸出・返却業務

3. ICD-10およびICD-9-CMを使用した疾病、手術・処置のコーディング業務
コーディングとは世界保健機構(WHO)により出版された分類本に基づき、疾病および手術・処置をコード化することです。
診療情報管理士が、診療記録の内容を十分に読み取り、医師が書いた病名および行った手術・処置を元にコーディングをしています。

4. 診療情報の登録業務
病歴システムのデータベースに登録することにより、様々な統計資料を作成することができます。

5. 各種統計資料の作成および医師等への情報提供
・疾病統計(疾病別、診療科別、年齢別、在院日数別、地域別など)
・入退院関連統計(手術統計、死亡率、帝王切開率など)

6. DPCデータ入力、確認、エラーチェック

7. 各種登録事業への参加
・全国がん登録事業
・NCD(一般社団法人National Clinical Database)手術・治療情報データベース事業(脳神経外科)