子宮頸がんワクチン

Cervicalcancervaccine

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは子宮頸部という子宮の入り口にできるがんです。

日本では近年若い世代(20~30代)での発症が多くなっており、毎年約2800人の方がこの病気で亡くなっています。

 

 

子宮頸がんの95%以上がヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスの感染で生じることが分かっています。

ヒトパピローマウィルスには多くの種類がありますが、子宮頸がんの原因としてリスクの高いウィルスの種類が判明しております。

このウィルスの感染は主として性行為によっておこるとされています。
ウィルスにさらされる(初交)前にワクチンによって免疫が獲得されていれば子宮頸がんを予防できるというわけです。

現在小学校6年生から高校1年生相当の女子は公費負担で無料接種できます。
公費負担となっているワクチンはサーバリックス®とガーダシル®の2種類です。

サーバリックス®はヒトパピローマウィルスの16型と18型の2種類に、
ガーダシル®は6型、11型、16型、18型の4種類に対するワクチンになっています。

上記ワクチンによって子宮頸がんの65%程度の発生抑制が期待できます。
海外では9つの型(6、11、16、18、31、33、45、52、58型)に対応するワクチンが主流となっています。
わが国でも2020年7月にこの9つの型に対するワクチン(シルガード®9)が承認され2021年2月から発売開始となりました。
子宮頸がんの約90%の発生抑制になると考えられています。

シルガード®9に関してはまだ公費負担となっておらず自己負担となります。
日本産婦人科学会の下記ページに詳しい解説がありますので参考にしてください。
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)

当院での接種

当院は接種登録施設です。
ガーダシル®とシルガード®9を取り扱っております。


【接種対象者】
9歳以上の女性が対象。
中学生までの方は当院小児科外来で、それ以上の方は婦人科外来で対応しています。

【接種費用】
高校2年生以上の方はガーダシル®、シルガード®9 ともに自費診療となります。

ガーダシル®:18700円/1回(税込)
シルガード®:29700円/1回(税込)
とさせていただきます。

初回、初回から2か月後、6か月後の3回の接種が必要です。

なお現在シルガード®9に関しては接種後の副反応などの調査報告(ワクチンℚダイアリーへの登録)が必要となっています。
接種予約の際に説明させていただきます。


キャッチアップ接種に関して

積極的な勧奨の差し控えによりワクチンの接種機会を逃した方への対応のことをいいます。
該当する方は、

    1. 平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が平成9年4月2日~平成18年4月1日)の方
    1. 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

※キャッチアップ接種対象の方は公費助成により無料で接種を受けることができます。
(令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間)

詳しくは、HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省 (mhlw.go.jp) をご覧ください。

わが国は世界的に見ても子宮頸がんワクチンの接種率が低い国であります。
また子宮頸がんの健診受診率も低い傾向にあります。
ワクチンを接種していても定期的な子宮頸がんの検診は必要です。

当院の健診センターや婦人科外来で施行可能ですので是非受けるようにしてください。
早期発見も非常に重要です。

ご予約・お問合せ先

子宮頸がんワクチン接種の予約に関しては下記電話番号(産婦人科受付直通)にお願いします。

TEL  042 – 461 – 3333
平日  9:00~11:30  15:00~16:00
土曜日 9:00~11:30