入院中に実施する新生児聴力検査について

【聴覚検査の必要性】

子どもの経度や中等度の聴覚障害では、音声や物音に反応することがあるため、家族でも気が付かないままに、成長してから言葉の遅れなどによって発見されることがあります。
聴覚障害の場合は、補聴器の使用や発声訓練、手話などの適切な支援を行うことにより、生活能力やコミュニケーション能力を身につけることができます。聴覚障害が疑われる所見があった場合には、出来るだけ早く障害の有無や程度を把握し、適切な治療や養育、支援を行うことが必要です。入院中にスクリーニング検査として実施しています。
*この聴力検査のスクリーニングでは、全ての聴力障害を発見できるわけではありません。
乳児健診をきちんと受けましょう。
*入院時に「新生児聴力検査同意書」をお渡しします。ご記入の上、スタッフに提出して下さい。

【検査方法】

当院では生後3日目に初回検査に「自動聴性脳幹反応(自動ABR)」という測定方法を行います。赤ちゃんが寝ている間に行われ、おでこ・首の後ろ・肩に電極シールを貼り付けヘッドホンから音を出して聞こえているかを調べます。判定基準に「Passパス(反応あり)」あるいは「Referリファー要再検(反応なし)」で結果が示されます。
初回検査でパスしたら、終了です。リファー(要再検)時は、翌日に再検査を実施し、パスしたら終了です。要再検でリファーとなった場合は、医師より結果説明とその後のご案内を個別対応させていただきます。

【料金】

ABR検査(6500円)は、自費の検査となり入院費用に含まれます。
母子手帳交付時配布されている新生児聴力検査受診票(3000円)を入院時にスタッフに提出してください。
リファー(要再検)となった場合の再検費用は保険適応となります。
*検査費用は今後改定することがあります。HPにてご確認ください。

ご不明な点は、病棟スタッフにご質問ください。

2024年4月1日

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